概要

母さんが言ってた。宮廷料理人は死と隣り合わせだって……ガチだった。
料理人の最高峰、宮廷料理人。
首席で試験を突破したレオンの夢は、母のような伝説の料理人になり、王都の一等地で最高のレストランを開業して優雅な余生を過ごすこと。
 
(俺の人生は勝ち確だ。あとは離宮で実績を積んで、円満退職するだけ!)
 
ところが、役人の手違いで配属されたのは、魔王軍がひしめく死の最前線『不帰の砦』だった。
 
理想のキャリアプランが崩壊する音を聞いたレオンは、絶望の淵で決意する。
「ここで無様に死んでたまるか! 絶対王宮に戻るんだ」
 
本人は死を恐れて必死なだけ。
それなのに、助けた美貌の女騎士や兵士たちは、彼の背中に「救世の軍神」の幻影を見始めて――!?
 
これは、最高の老後を過ごすために世界を救ってしまう、一人の料理人の受難の記録である。
  • 完結済5
  • 8,784文字
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