のっぺらぼうを忘れないでください

元旦、彼は今日も働いていた。
彼はのっぺらぼう。
ない、ないと探し物をしていると、親切な人が「どうしました?」と声をかけてくる。
「実は、『顔』をなくしてしまってねえ」
と、のっぺりとした顔を見せて、ハッピーを与えるのだ。
今日もハッピーを与えようとしたが、返ってきた言葉は「お父さん…?」
あれ、なにか変なことに巻き込まれている…!?


面白かったです。
お父さんと譲らない母子に、登場する刑事たち。
のっぺらぼうの正体には、「そうだったのか」と唸りました。

作者さまの知識と発想力が半端ない。
ぱたぱたと解明されていく謎が気持ち良いです。
年末に縁起のよいお話を見せていただきました!

そう言えば長いことやってないな、あの遊びと懐かしく思い出させてくれました。

オチまで唸る綺麗な作品を読ませて下さって本当にありがとうございました…!

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