第6話 タケルの脳内がPC内に
「なんだ。これは。」
俺様も仲間たちもタケルのPC内の
膨大なデーターを見て驚いた。
無数の数学的方程式。光の速さの計算方法。
そして過去のタイプトリップの
世界的な記事のファイル。
そうだ。塾で講師の早川ハルトに
タケルが聞いていたな。
というより答えを早川に求めていた。
『時空空間移動の方程式は導き出せますか?』
もちろん、あの場でタケルの言ったことを
疑いはしなかったが、
このPCを見る限り奴は、
タケルは本気で時空を越えようとしている。
仲間が「このデーターって。
時間速さの方程式だよな。」
「そうだな。多重線型代数の数式が無数に入力してある。」
別の仲間が「待てよ。よく見ろ。
このデーターって俺達のカラダの電子の配列に近くないか?」
俺様は長い方程式と数字を読み解いた。
そうだ。仲間たちが言うように
俺様たちのカラダの電子配列に似ている。
また別の仲間が「おしいな。1箇所だけ配列が違うな。この数字は3.14159265・・・
これじゃあ割り切れない。
俺たち無限ループ人にはなれないな。」
そう言った仲間は。「このPCの持ち主の人間は残念だ。もう少しなのにな。」
まあ、俺のことじゃないし。俺はもう行くよ。
メンテナンスも終わったし。
少しカラダも動かしたい。
レスリングもいいな。
オリンピック選手にでもなるか。
ハハハ。
またどこかでな。仲間たち。じゃあ。」
そう言って仲間の無限ループ人は光の中に消えていった。
そしてまた一人。興味がなくなったのか。
本人が納得したのか。「じゃあな。」と
また離れていった。
無限の時間の空間の中。
次に同じ彼らと会うのはいつ?
無限過ぎてわからない。
まあ、そんなことは気にしてられない。
無限ループ人は誰もは自由で無限だ。
だからこそ、目の前の一期一会で生きている。
過去の記憶より目の前の今の事実を受け止めて時間を費やして生きている。
俺様は改めて数字を見た「そうだな。」
俺様はもう少しこのPC内にとどまることにした。
「バタン。」部屋のドアが開く。
タケルが戻ってきた。
俺様はPCの『こんにちはタケル』と表示した。
タケルは驚くこともなく机のPCを見た。
ここから俺様とタケルの会話がはじまる。
無限ループ人のタイムと高1のタケル 京極道真 @mmmmm11111
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