異世界農業譚 〜チートなし大学生、土と汗で成り上がる〜

「ステータス、オープン」→ 何も起きない。

この展開、良いですよね。
世界が一気に現実に迫ります。
チートも魔法もないただの農学部生が、己の知識と経験だけを武器に、未知の異世界をサバイブしていく。
まさに、『泥臭い』物語。

テンプレ作品とは違い、とんとん拍子じゃない。ご都合主義じゃない。
だからこそ、希望が見えた時。
物語が上向いてきた、という兆しがめちゃくちゃアツい。

派手な無双じゃなく、積み上げで成り上がる。
努力型主人公と、生活の手触りがある異世界開拓が好きなら刺さります。

異世界テンプレでスタートしますが、二話目からひたすら農業！
本格的な農業知識で村人の尊敬を得ていく過程がすごく面白いです。

私も農学部出身なので親近感わきました。習った事はほとんど覚えてませんが！

とても個性的な作品、オススメです。

農学部の大学生が異世界に転移するが、チート能力は与えられず、持ち込めたのは元々持っていた農業知識だけ。
貧しいコガネ村で、死にかけた土を堆肥や病害対策によって少しずつ蘇らせ、村に希望と最初の収穫をもたらしていく……。

派手な戦闘や魔法がなくても、こんなに物語が熱くなるのかと驚きました。
芽が出るまで何も起きない時間や、病気との戦いがとてもリアルで、成果が出た瞬間の喜びがしっかり伝わってきます！
土と向き合う主人公の姿が誠実で、タイトル通り「土と汗で成り上がる」というテーマが素直に胸に残る作品です。

異世界へと転移してしまった主人公が、自身の農業知識を武器に土地を発展させていくファンタジー作品です。

主人公は農学の知識が深い男子大学生。ある日、自身が実りの少ない寂れた村に転移していることに気が付きます。

そこは魔法が当たり前のように存在する世界。

しかし、万能と呼べるものではなく、命に癒しを与えられても環境の調整などは行えません。

主人公が行うのは、土地にふさわしい整える技。

時に土壌の改造を行い、時に病気と戦い、時に権力者と舌戦をかわす。

果たして主人公の存在は、異世界にどんな変革をもたらすのか。

ぜひ読んでみてください。

チートばかりの物語が多い中で、自分の持っている知識で解決して、信頼を勝ち取っていく話は爽快感があります。

戦え、土の知識と共に。
主人公に特別な能力はありません。あるのは培った土と農業の知識のみ。
ですがその知識は、見捨てられたに等しい小さな土地に奇跡を起こしていきます。
いや、それは奇跡ではなく必然であり理屈なのかもしれません。
賢者とも勇者とも違う、開拓者とでも呼ぶべき主人公の働きに注目です。