伝説の英雄

鶏白湯

忘れられた英雄

 アルファ王国には伝説の英雄が存在していた、しかし遠い昔の出来事である。

 その英雄の名はラクレース、ラクレースは当時14歳ながらアルファ王国の長い間続いていた国王に仕える者と国王の政治に不満を持つ者との内乱を反乱軍に対しての演説を繰り返すこと血を流さずに鎮めた。

 その後ラクレースは反乱を鎮めた功績を認められたことでのちに王女と結婚した、ラクレースはそのリーダーシップを活かして国民をまとめ上げ、当時小国であったアルファ王国を率いて大国のベータ王国と戦争を起こした。

 アルファ王国はベータ王国に兵士の数も資源の量も負けていたが、ラクレースの知略と自ら戦場で戦ったことでアルファ王国は勝利を収めた。


 ベータ王国はアルファ王国の植民地となったが、ラクレースはベータ王国の人々にも分け隔てなく接し、何不自由ない生活を送らせた事でベータ王国の国民からも高い支持を集めた。

 アルファ王国は大量の兵士と資源を手に入れたことでさらに勢力を拡大していき、遂には世界征服を成し遂げた、ラクレースは人柄の良さと勇敢さで各地で英雄として称えられた、しかしラクレースは時間が経つことに徐々に記憶から消えていった。


 村田健は過去に自身をラクレースとして妄想していた事は、今では思い出したくもない黒歴史である。


 

 

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伝説の英雄 鶏白湯 @101489

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