ナルシズム
感動の再会を果たした勇者一行はまた新たなるドラゴン、スーパーウルトラ最強ドレアゴンの討伐へと向かった。勇者の手は震えていた、それはまるで崩れかけの
回転するコマのような振動であった。「ねえ、私たち大丈夫なの?」
「大丈夫オイラの防御シールドでみんなを守ってやる!」ヒーラーのひとみとタンクのゴリが何やら不安を口にしている。だが、一番不安だったのは魔法使いのケントであった。彼のレベルはグループの中では一つ遅れていた、それは彼が日頃後ろに下がりサポート役に徹しているせいで獲得経験値が少な異性であった。決してサボっているわけではないだがどうしても他の味方と比べて差ができてしまうのだ。酒場で熟練冒険者が言っていた。「魔法使いはすぐ死んじまう。敵からは狙われやすいし脆いからな、」俺はどうしたらいいんだ。今更あのドラゴン退治をやめようというわけにもいかなかった。なんせスーパーウルトラ最強ドレアラゴンは全ての冒険者が倒さねばならぬ人類最大の敵であり、奴の討伐は一刻を争っていた。現在レベル85自分の知っている魔法使いで自分よりも経験、レベル、魔法知識ともに秀でている魔法使いは知らない。俺ももう45になった。決断の時が来たのかもしれない、だがどうしても心残りがあった、母のことである。自分は母子家庭で育ってきた、早くに父を亡くし
「ああ!!ドレアゴンだ!しかもなんだすごい数いるぞ!!やばい奇襲をかけてきたんだ」「きゃああああ」「みんな後ろに下がれいったんおでが守る!!」
「ケント!特大火力のメラだ!!お見舞いしてやれ!.....ケント...
ケントがいないぞ!!どこいった!!おい!!ケント!!どこだ!!」
おっちんt @Oza1
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