概要
大失敗作の地球外知的生命体を出自の星が回収す
宇宙の星から地球へ派遣された者たちは、背中からそれぞれの光線をゆらと立ち昇らせているが、それは生粋、または元祖、あるいは本家本元の地球人には見えない仕組みになっている。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!異星の光が日常に滲む、不思議でやさしい幻視譚
この短編は、日常の手触りと宇宙的な感覚が、違和感なく同じ呼吸で並んでいる点が魅力的。北欧のセピア色の風景から始まり、ヨウコさんの視界にだけ立ち昇る“光線”が、物語の重力をそっと変えていく。色は象徴ではなく現象として扱われ、人物の本質や出自を示す「物理的な徴」として存在しているのが面白い。
特に、店員の背からゆらと立つ淡いピンクの光線が「昴からのひと」と直感される瞬間、世界の境界が音もなくずれる。読者は説明ではなく“観測”としてその変化を受け取ることになる。
ヨウコさんがこれまで見てきた光線の一覧も、単なる設定の列挙ではなく、彼女の人生の断片として自然に溶け込んでいる。物理教師の黄緑、製鉄所の…続きを読む