窓の外は粉雪
古 散太
窓の外は粉雪
窓の外に舞い踊る粉雪は
少しずつ世界を白く染め
今までの汚れを覆い隠す
ぼくの愚痴も君の文句も
誰かの虚栄心や承認欲求
誰かのどす黒い欲望さえ
窓の外に舞い踊る粉雪は
ぼくらの良くない行いも
何もかも白く染めていく
今ではサンタクロースも
世界中の子供らの期待に
応えるのは難しいらしい
窓の外に舞い踊る粉雪は
年に一度の特別なこの日
世界を清めようとしてる
傲慢を絵に描いたような
この時代の先にあるのは
聖夜の奇跡であればいい
窓の外に舞い踊る粉雪は
そんなぼくらをやさしく
静寂の中で清めてくれる
だからぼくらは信じてる
サンタが街にやってくる
笑顔と幸せを袋に詰めて
窓の外に舞い踊る粉雪は
きっと奇跡の幕開けの印
誰のところにも贈り物が
明日はたぶん美しい朝で
心からの笑顔にあふれて
クリスマスを祝うだろう
窓の外に舞い踊る粉雪は
みんなの幸せを願ってる
窓の外に舞い踊る粉雪は
厚着のぼくらを笑ってる
窓の外は雪…
窓の外は粉雪 古 散太 @santafull
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます