3級建築士の異世界籠城作戦

主道 学

第1話 プロローグ

 俺の今日は、病院へ行くことから始まった。


 診察室から胸のレントゲン写真を撮りにレントゲン室に入ると、暇そうなレントゲン技師が目に入った。


「そういえばさあ、昨日の野球でドラゴン大阪負けたっけ?」

「え? なんでぼくに聞くの?」


 殺風景な椅子に座り、朝刊を広げたレントゲン技師が首を傾げた。朝刊には野球の試合結果が大見出しにでかでかと書いてある。


「え?!」

「え??」


 レントゲン技師が、そう聞き返してきたが一瞬だけ苦笑したので、俺は「やっぱり知ってるんだ」と胸の中でつまらなそうに呟いた。


 レントゲン技師が朝刊を脇に置くと、それが合図のように俺は放射線撮影用台に胸部を当てた。


「はい。撮りますよう。大きく息を吸ってー」

「……」




――――


 イスラム勢力やモンゴル帝国による襲撃にも耐えうる強固なお城作りを任された俺たちは、まずは、お城の建材を確保するのが今の食い扶持だった。 

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