褒めてもらいたい少年

褒めてもらいたい少年

昔々、ある村に、褒められると嬉しくなる少年がいました。

ある日、少年はお使いに出されました。

少年は、無事に買い物をして帰ってきました。

母親は、少年を褒めてくれました。

少年は、母親に褒められて嬉しかったので、ごみ箱をこっそり蹴飛ばしました。

ごみ箱の中のごみが散らばりました。

少年は、散らばったごみを母親の見ている前で掃除しました。

母親は、少年を褒めてくれました。

少年は、母親に褒められて嬉しかったので、窓ガラスを割りました。

少年は、母親に割れていたと教えました。

母親は、少年を褒めてくれました。

少年は、母親に褒められて嬉しかったので、家に火を放ちました。

家から火の手が上がりました。

少年は火事から逃げるために外に出ました。

しかし、褒めてくれる母親は、もうこの世にはいませんでした。