そして、今もずっと貴女を探し続ける。
- ★★★ Excellent!!!
これは作者を知る者ならばピンと来る筈。
『彼女達』の不穏な出会いの物語。
オカルトに並々ならぬ興味を持つEは
不思議な力を持つという噂の神社の末裔Kに
ちょっとした悪戯を仕掛ける。
否、これは紛れもない呪いの儀式。
神様やお化けは本当にいるの?
少女の幼気な興味は、あってはならぬ
モノを呼び寄せる。
そこは、此岸と彼岸の境界線。
夕闇迫る神社の鳥居。
惟より先には入られぬ、行きは良いよい
帰りは怖い。
おトモダチが探しているよ。
在らぬ世界へ自らが開けた穴には
赤黒い色に塗れた臓物と米。
彼女は言う。
「此処は此岸と彼岸の境。その境界を
断つ。」
そして、今も尚ずっと 彼女 を
探し続けている。