一膳目 「華炎戦譚」 葵蝋燭様

「2人の姫」 プロローグ~第一章

さて、記念すべき一膳目。


葵蝋燭さま執筆の『華炎戦譚』でございます。

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818792436144387160


「愛と業」の物語。

私がカクヨムを読み始めて最初に好きになった物語です。


最初にあらすじを少し。

以下、引用です。




――この世界では、心が壊れる前に命を懸ける。


2030年、日本。

堕ちた神々が人を喰らう、呪われし千年京

人々は、堕神の対抗組織国家退魔師隊に頼り、異形の脅威に怯える地獄の日々を送っていた。




うん、とても素敵な世界観です。


和風ファンタジーらしい固有名詞が飛び交っていて、2030年という現代よりもほんの少し未来である点がまたいいですね。


いつか超えられる時代設定。




さて、そんな魅力あふれる本作、最初に触れるべきは作者様の言葉選びのセンスでしょう。



『――その日、私は2度人を信じた』



上の一文、この一文を見ただけで普通に読んでみたくなりません?


私はなりました。


一体何を信じたの? 信じた結果何があったの? 良い結末? 悪い結末? それとも何かの別の予兆?


この作品には先を予期させる力がある。そしてそれを裏切らない展開がある。


「先が読めてしまうと面白くない」と、そんな話も聞きますが、本作は敢えて予期させるとこで読みたいと思わせる。そんな力がありました。


初めて体験する感覚でした。


だから鯖もつい夢中になって一気読みをしてしまいました。


でも強く言いますね。


本作品の一番の魅力はキャラクターです。はい、キャラクターです。


何度でも言いますね、キャラクターです。


もう皆良いキャラです。節々に至るまで、全てのキャラに愛を感じます。


そして皆まとめて幸せになって欲しい!!

だからこそ彼らの幸福を見届けるまで読むことをやめるわけにはまいりません。


と言うことで、今回はタイトルからプロローグ、第一章、キャラを軸に順々に見ていきましょう。


いいえ、間違えました。


愛を語っていきましょう。




♢タイトル♢


まずはタイトル――『華炎戦譚』。


素敵なタイトルですね。どんな思いが込められているのでしょうか。


「戦譚」ということは戦記もの?


「かえん」が「火炎」ではなく「華炎」なのは、炎の華を意味しているのか、音に印象を合わせているのか……果たしてどっちでしょう……どちらもでしょうか。



とにもかくにも、凛と咲く一輪の華と、燃ゆる思いを綴った作品。それが鯖が本作から受けた第一印象です。




♢プロローグ♢


物語において非常に重要とされるプロローグ。


本作はとても不穏な滑り出しの作品でした。重厚な物語を予感させる……。


一人の天才少女を軸にした悲壮と愛の物語。


この章のキーパーソンは「雪乃」という一人の少女でした。


由緒正しき家に生まれた才あるのお姫さま。


線香花火みたいに華やかで、それでいて危うい火花を手にした少女です。


そして、私がこの物語で一番最初に好きになった少女です。




私は初め、雪乃と言う少女は明るさの化身みたいな快活さを持ちながら、どこか矛盾を抱えているように見えました。


人間離れした人物像の中に、ひとさじの人らしさが秘められたような。本当に……、鯖はこういうキャラに弱いんです。


たった5話のプロローグですが、私はあっという間に彼女を好きになりました。


好きになってしまったんですよ。

だからこそ「ああ゛っ」と言いたい!! 続きが気になりすぎて仕方がないんです!!


え、ごめんなさい。


鯖の語りがちょっと急すぎ? 

何のことか分からない? 

匂わせ? はて何のことでしょう(*゚ε゚*)


でももう、本当に、ほんっとうに、続きが気になって仕方がないです……!!


もう読んでみて、鯖と「ああ゛っ!!(低い声)」という気持ちを共有してください。


そして、なるべくここではネタバレはしないと決めておりますので。


プロローグはこの辺で勘弁してやりましょう!!




♢第一章♢


そんな素敵キャラがプロローグにて既に登場済みの本作ですが、実は第一章にて私が2番目に好きになった女の子が登場します。


悲運な家の下に生まれ、堕神に捧げられた可哀そうな二人目のお姫さま。


モモという名の桃色髪の少女です。


え? 好きなキャラ多すぎませんって? 多いですよ!! だから本作を推して止まない。


彼女を一言で例えるなら、雪乃とは逆の構造を持った少女です。


雪乃が幸せな日常から暗転した非日常へ踏み込むのに対し、モモは陰鬱な日常から灯が宿る非日常へ踏み出す少女。


ある意味この比較は本作の一つの象徴かもしれません。


しかも、2人とも類まれな明るさを持つという共通点がある。


そう、ちゃんと対比と共通点があるんです。


もしかすると、この2人の構造には、作者様の願いが込められているのではないかと鯖は勝手に妄想を膨らませたり……。


どういうことかと言いますと、作者様は「ハッピーエンド」を目指していると公言されている訳ですが、要するにここには「とある姫」の物語の進展と成長が……。


え? またもや何のことか分からない? 

しかもネタバレ? 


えーー、これくらいは言わせてください。喋りたくて仕方がないのです。


はい、すみません。

これ以上は言いません。


皆様がご自身の目でお確かめください!!

(この話の意図が判明するのは二章の後半です!!)




とまあ、あることないことキャラについて触れましたが、おそらくは読む読者様によってキャラの印象は異なるでしょう。


だからこそ、皆様にとって彼女達、あるいは彼らがどう映るのか……鯖も少々気になっております。


もし、私の解釈はこうだよ~というのがあれば、ぜひ気軽にコメント欄にてお返事くださいませ。




是非、共に推しカツをして参りましょう!!


最後に、本作は二章からが本番です!! 二章の感想もまた後日投稿します。


沼る愛がお好きな読者様!! 


とりあえず二章まで追っかけてみてはいかがでしょうか!! あっという間に最新話まで到達しますよ!!


というわけで、今回はこの辺で~。

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