一体、何がしたかったのか
- ★★★ Excellent!!!
武家の嫡男の寝所に、夜な夜な訪う影。
妖しの者かと身構えるも
ねんねころりよ おころりよ
どうやら髪の長い女の様だが。耳元で
子守唄を歌うが、何故だか中途半端な所で
終わる。
独り語りの妖しの女は
来る日も寝所に現れては子守唄を口遊む。
子守唄はいつしか三味線を掻き鳴らしての
見事な謡い。一瞬、芸者をしていた母を
思い出すが。
そして又、独り語り
どうやら尻尾がある様で。更に女の語るに
因ると 大妖怪 の縁者のよう。
どうにも調子を崩される
魅入られたとて、この妖しの女。一体
何がしたかったのか。それはきっと
誰にも分からない
そして、『作者』まさかのノリツッコミを
此処に見るとは…w