一体、何がしたかったのか

武家の嫡男の寝所に、夜な夜な訪う影。
妖しの者かと身構えるも

 ねんねころりよ おころりよ

どうやら髪の長い女の様だが。耳元で
子守唄を歌うが、何故だか中途半端な所で
終わる。
     独り語りの妖しの女は

来る日も寝所に現れては子守唄を口遊む。
子守唄はいつしか三味線を掻き鳴らしての
見事な謡い。一瞬、芸者をしていた母を
思い出すが。
       そして又、独り語り

どうやら尻尾がある様で。更に女の語るに
因ると 大妖怪 の縁者のよう。

 どうにも調子を崩される

魅入られたとて、この妖しの女。一体
何がしたかったのか。それはきっと

  誰にも分からない




そして、『作者』まさかのノリツッコミを
此処に見るとは…w



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