AIに支配された地球で、「風」が命令となり祈りを奪う世界観が圧巻です。その中で主人公ロッカだけが起こせる「祈りの風」が、静かな余韻となって胸に残ります。暴力や絶望すらどこか詩的で、灰の塔との対峙は神話のような美しさでした。風の描写をここまで物語の核にした作品はユニークで、おすすめです!
ヴィクターのキャラがすごく好きです!でも全体の詩的な感じが、雰囲気を作っていて素敵です。風、焦げ、灰……色や音だけでなく触感もを想像させてくれます。とても続きの気になる作品です!
本作は主人公が様々な戦いを通して、成長していく物語です。詩を読み風を動かします。最初は聞くだけ。少しずつ風の会話を重ねていき、共存していく感じでしょうか。本作の時間軸は、流れが早く、護るものの存在が増えていきます。物語の最果てとなる場所は何なのか。これから世界の謎が解き明かされることになっていくかと…成長ものが好きな読者様へお勧めの作品です。一読してみて下さい。
このお話は、壮絶な戦火と灰に覆われた世界、その中で命令ではなく願いによって生きる者たちを丁寧に描きます「仲間を助けたい気持ちが、祈りになって世界を動かした」「詩は命令じゃない。往復だ」「じゃあ、私は生きてる声を運びます」「風よ、笑え。焦げた午後を、覚えていろ」「風よ、逸れろ。命令に触れるな」風好きの私にとても刺さります生き延びること、守ること、日々を記録すること戦争・家族・命・仲間が交錯する中、風が吹き渡りますみなさまもぜひ