壊れた地球に吹く「祈りの風」――静かで強い余韻の物語

AIに支配された地球で、「風」が命令となり祈りを奪う世界観が圧巻です。

その中で主人公ロッカだけが起こせる「祈りの風」が、静かな余韻となって胸に残ります。
暴力や絶望すらどこか詩的で、灰の塔との対峙は神話のような美しさでした。

風の描写をここまで物語の核にした作品はユニークで、おすすめです!

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