世界観が圧倒的です。そして詩のような文体が多くを語らず、考える余地を与えてくれます。その言葉の隙を読者が埋めながら一緒に物語を進めて行く感じがしてきます。とても読み応えがあると思います。
まさか自分が小説を書いてみるとは思いもしませんでした。 いろいろと書いてみるので、何か気にいるものがあれば幸いです。
『RETURN ― 風よ、赦せ』はな、「風」がただの自然現象やなくて、人の祈りや命令、そして罪と赦しにまで絡みついてくるSFやねん。世界は乾いてて、灰が舞う。人が生き延びるために築いた技術や秩序が…続きを読む
BGMのない映画を見ているような、吸音材が敷き詰められた部屋で会話しているような、最低限の音で最大限の表現をしている、そんな印象を受ける小説です。きっと、言葉と共に生きている世界だからでしょう。…続きを読む
なんという新しい感性だろうか。その一単語のみで世界は動き出す。作者はすでにラストのそのうねりを一瞬垣間見せ、そこに向かうために助走を開始する。この新たな才能はミニマルに情感と世界を組み上げていく…続きを読む
本作は主人公が様々な戦いを通して、成長していく物語です。詩を読み風を動かします。最初は聞くだけ。少しずつ風の会話を重ねていき、共存していく感じでしょうか。本作の時間軸は、流れが早く、護るも…続きを読む
もっと見る