痛みをただ眺めるのではなく、その場所に光を掛けてあげたいという想いが、静かな語調で丁寧に重ねられていて、読んでいるこちらの心にもやわらかい温もりが広がりました。「苦しかったね」と肯定する一節や、「君を照らせたら」という祈りのような願いが沁みていき、救いの手を差し伸べてくれる、この作品の在り方がとても素敵でした。読み終えたあと、胸の奥があたたかく満たされる詩でした。
もっと見る