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概要
時を越え、信頼が人々を繋ぐ――戦国ヒューマンドラマ。
現代で調剤薬局事務として働く結依(ゆい)は、夫に裏切られ、毎日を耐えるだけの生活を送っていた。
ある日、横断歩道で子どもを助けようと飛び出した瞬間、光に包まれ目を覚ますと、そこは戦国時代――智将・黒田官兵衛の領地、播磨の地だった。
慣れない戦国の屋敷、武具や兵士の緊張感、空気に漂う鉄と土の匂い。恐怖と戸惑いの中、頼れる側近の青年がそっと手を差し伸べる。
現代で培った裁縫や調剤、料理、衛生知識――ほんの小さな工夫が、ここでは人の命を守る力になる。馬の毛並みを整え、餌を与え、戦の準備を手伝いながら、結依は自分にできることで人々の役に立つ喜びを知っていく。
歴史の英雄・官兵衛には畏怖と尊敬の念を抱くものの、少し離れた位置から眺めるだけ。ただひたすら学びと生き抜く術を身につける日々。
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