理不尽な命令で月に向かう宇宙飛行士たち。彼らは最後の夢をかなえるために、命令に背いて宇宙船を操作する。宇宙の環境変化は、徐々に彼らの精神状態を変えていき……。ウィットに富んだ短編です。ネタの取り合わせが見事。文章技巧も上手で、引き込まれるように物語に載せられます。1000文字と短いので、ぜひこの作品で涼風さんの実力を味わっていただければと思います。
本作はたった1700文字ほどの短編ですが、あまりにも壮大なその物語に、読んだ後は一本の短編映画を観たような満足感が味わえます。果たしてタイトルの『Fly me to the moon』の意味とは?この機会に、是非ご高覧ください!
フランクシナトラの歌に乗せて、夏目漱石が顔を出すような感じですごくよかった。
月が綺麗ですね↑この言葉の使用方法をしっかり定義したうえで、しっかり自分の作品として落とし込む実力はやはり凄い!ぜひとも読んでほしい!
片道切符の旅はつつがなく進行していた。 綺麗な月を見ながらゆっくりと朽ち果てる。……そういうプランだったんだが、隣の相棒が健気な夢を語るもんだから、俺も「応援」してやることにした。 あいつらにとっては想定外の事態だろうが、 まあ、ツキが悪かったと思って諦めてくれ。・ 真っ暗な宇宙空間にぽつりと浮かぶ月と、二人の宇宙飛行士。 シリアスな世界観から、哀愁や憤懣を抱かせた上で、話は急展開を迎える。 月は美しさや儚さとともに、ルナティック=狂気とも結びつけられるが、 ここまで綺麗な形で落とした手腕には驚かされた。
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