第5話 それぞれの人生、混ざり歪む幻
こうなるはずじゃなかった。
きっと健斗は確信に変わったはずだ!
和樹が母を、大輔を、隼人を殺した事。
健斗は居酒屋を出て、家へと向かった。
家に帰ると、そこで信じられない光景を目にした。
妻と子が死んでいた。
子は絞殺され、妻は腹部を刺されていた。
健斗は咄嗟に妻の腹部の血を止めようとしたが、遅かった。
そして警察が家に押し寄せてきた。
隼人の体内に見つかった睡眠薬と、妻の体内に見つかった睡眠薬は、小学生の頃に仲良かった大輔が亡くなって、不眠症になった俺が
飲んでいた睡眠薬だ!
つまり隼人も自殺ではなく、他殺との事。
そして俺が疑われた。
その晩、俺は首を吊って自殺した。
生きる理由がなく、何も考えられなかった。
死の直前に妻と子が頭をよぎった。
会えると思うとホッとした気持ちと共に笑顔になった。
健斗が笑顔になれて良かった。
健斗は仕事のストレスで妻や子供へ暴力を振るっていた。
高校の時も付き合っていた子に暴力を振るっていて、別れる事になった。
そんな健斗がやっと幸せになれた。
それから1ヶ月後、小野寺和樹は亡くなった。
他殺の可能性があるらしい。
夢幻のウィータ 髙菟俊 @Aevam
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