概要
僕は君の『勇者様』じゃないけどね
『当たり前』をライト分解し曲解展開する思想書系ファンタジー。名前なんざいらねえ、口と頭があれば語れんだ――そんな作品。
――――。
「勇者様……?」
恐らくこれは、初めて僕を呼んだ時。
「……勇者様」
きっとこれは、僕を勇者だと決め付けた時。
「勇者様っ!」
多分これは、僕が正座で叱られた時。
大学生だった僕は、あれから随分大変な思いをした。努力はしてないし、頑張りもしてないし、異世界だからって本質的にはなんも変わりはしないけれど。
『勇者様』に込められた意味や価値ってものは日に日に複雑になって、前より濃淡の区別が出来なくなって、今は、少しばかり矛盾すら抱えているようだ。
「勇者さまぁ……?」
ほら見ろ。今日も今日とて、聖女様は腰に手を当てて転寝する僕
――――。
「勇者様……?」
恐らくこれは、初めて僕を呼んだ時。
「……勇者様」
きっとこれは、僕を勇者だと決め付けた時。
「勇者様っ!」
多分これは、僕が正座で叱られた時。
大学生だった僕は、あれから随分大変な思いをした。努力はしてないし、頑張りもしてないし、異世界だからって本質的にはなんも変わりはしないけれど。
『勇者様』に込められた意味や価値ってものは日に日に複雑になって、前より濃淡の区別が出来なくなって、今は、少しばかり矛盾すら抱えているようだ。
「勇者さまぁ……?」
ほら見ろ。今日も今日とて、聖女様は腰に手を当てて転寝する僕