概要
山の中でポツンと暮らすおじいちゃん半妖受けと若い青年の約束の恋物語。
140年前の明治時代からこの山の生家で生きる八十八紡久(やそはちつむぐ)は、もうすぐ「この土地」になる時をただ待ちそこに暮らしている。そんな最中、森で怪我をした青年の信大(しんだい)を拾う。庭に湧き出る聖水を飲ませ命を繋ぎ、紡久は気まぐれで彼を助ける。しかし信大は怪我が治っても此処を出て行かない。珍しい客人との山での生活が楽しく、紡久も信大を追い出さない。互いに秘密を抱えながらも黙ったまま共同生活が始まり、ふたりは惹かれ合う。そんな中、紡久の痣が暴れ出す。紡久の意思とは関係なく土地に呼ばれ勝手に脚が動く。土地になれば心が無くなるのだろうか、たった独りで孤独の中を永遠に彷徨うのだろうか。人知れぬ不安を胸に抱きながら生きてきた紡久はついに来る「その時」に恐怖を抱く。「戦いましょう」「全てが終わっ
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