女神《ルラ》戦記〜リィナ・セルディアが翔け抜けた、戦いの空

凜として貴族的な雰囲気すら漂わせる少女リィナ・セルディア。

彼女は、平民のための空軍飛空訓練校で、仲間たちと切磋琢磨しながら、飛空士になるための厳しい訓練の日々を過ごしている。

女神が人類に与えたもうたとされる、物体を浮かす力「空力（くうりょく）」を使い、機体を操り大空を切り裂いて飛ぶリィナたち。

敵に劣後すれば、待っているのは死。
空力が尽きても、待っているのは死。

死と隣り合わせの世界で、「飛ぶこと」は、リィナにとって生きている証であり、自分の力で生き抜いていく誓いでもあった。

貴族と平民のあいだに横たわる、越えがたい溝。
大公の思惑、貴族たちの権力争い、暗躍するスパイ。
宗教国家ザイラ神国のみで産出する鉱石「ルラの石」に秘められた力。
隣国には、過激思想の大統領…続きを読む