読み聴かせ版 マイスイートホーム
山谷麻也
よかったら一緒に遊ぼ
その1 ボクは
「ウォン、ウォン、ウォン」
だれか
「グウ(GOOD)!」
おじいさんにほめられ、エヴァンはマットの上にアゴをつけてリラックス・ポーズになった。
エヴァンがおじいさん
おじいさんは
エヴァンは目の悪い人をサポートする「
二〇一八年に
生まれて二か
その2 ひさしぶり
「ワン、ワン、ワン」
エヴァンが
「どうしたの? だれか来たのかな」
まだ運送屋さんや
「はやく
前の
その日の
おじいさんが玄関のドアをあけた。エヴァンがとびはねている。外で小さな男の子の声が
「エヴァン!」
おじいさんに聞きおぼえのある声だった。
その3 子どもはともだち
犬は
エヴァンが夕方、
エヴァンは子どもたちの
「エヴァンはお
ママさんたちが
エヴァンはおじいさんと出かけるとき、
「わー。シッポ、シッポ」
その男の子はエヴァンのシッポが気になるようだった。エヴァンもしきりにシッポをふる。
その4
「おじいちゃん、エヴァンと
男の子はやっと聞きとれるくらいの声で
「いいよ。
男の子はランドセルを
いつのまにか、男の子に
お
「あの、ウチの子がおじゃましてないでしょうか」
男の子のママだった。
男の子はしかられた。
学校からいなくなったので、家に
「エヴァンの声がしたので『もしかして』と
ママは、おまわりさんに連絡しようかと
その5 ワン・ツー
男の子はときどき、おじいさんの治療院でエヴァンと遊んで帰るようになった。そのたびに、おじいさんは男の子の家に
その日、男の子の
治療院に入って来るなり、エヴァンをハグした。そのまま
おじいさんはそっとしておいた。
エヴァンのトイレの時間だった。
「ボクも、いっしょに行きたいなあ」
「ああ、いいよ」
おじいさんは
「ワン・ツー(ONE TWO)、ワン・ツー」
おじいさんが
「ワンはオシッコ、ツーはウンチのことなんだよ」
男の子はキャッキャと笑いながら、聞いていた。
「ワン・ツー、ボクも言っていい?」
駐車場に「ワン・ツー、ワン・ツー」と、ふたりの声がひびいた。
「エヴァン、そろそろ、ノドがかわいてるから、お
おじいさんが
その6 いつでもおいで
ママのお
男の子がいつまでも、エヴァンと目を見つめ合っている。
「エヴァンの目って、
ママがおじいさんにたずねた。
「さあ、どうしてかな。パピー(
おじいさんが
「この子、
ママが男の子にランドセルを背負わせた。
「いつでも寄ってね。
おじいさんはエヴァンとともに、
ママが
「おじいちゃん、ありがとう。エヴァン、またね」
言いながら、男の子がエヴァンにほおずりしている。おじいさんは思わず、男の子の頭をなでて言った。
「グッ、ボーイ(GOOD BOY)!」
読み聴かせ版 マイスイートホーム 山谷麻也 @mk1624
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