予約席はありません

ええ、はい。

はい。

インタビュー、ハイ。はいその時刻なら、はい。では。




定休日の看板をくぐる。

いらっしゃいませと言う店長さんに、

地域の料理屋さん紹介取材アポ。


人気店だが予約制を取っていない。

運次第なところもまた、人気らしい。

だが私は知っている。

学生時代。

いつも予約席が埋まらないお店の話。

たまたまハンバーガー店のアルバイトに入っていた時の先輩が掛け持ちしていると言う、お店での不思議な話として、聞いた内緒。


私も働いてみたかったけど。

アルバイトは1人2人で、決まった人に頼むらしく。空きが無いまま働けず、社会人に。

ただ、運良く、自分はこうして話を聴けるとわくわくしていた。


出された名物と、季節メニュー頂き。


話を切り出す。

『あの、この店予約席昔ありましたよね?』



ああ。

でも今はあの特別席は引き揚げました。

ええ、あ、あの子のお知り合いで?

はい。


実は遺品でして。

人を待ったまま、待ち人来ずになった人の。

置いておくと人が入るので、とは言え。

予約はいつも有るのに席に人は座らず。

お客様毎回連絡なしのドタキャンで。



たまに、急に席足らない時に予約時間外にお通しする時も何故かお疲れな必ずなおひとり様。


そんな折。

待ち人の子孫さんが来られて引き取っていかれました。そう、お譲りを。

ただ、この話は書かないで、ここだけの話でお願いしますね。


持ち主たち、内緒、だったらしいので。

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予約席 STORY TELLER 月巳(〜202 @Tsukimi8taiyou

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