概要
「愛情をくれる人って、自分が傷つかない想像が得意だから」
雨の夜にゴミ捨て場で出会った謎の青年・シロと2人暮らしを続ける黒名。気まぐれに自炊をする黒名と、猫のように戯れるシロとの静かなやりとり。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!知らない、というやさしい愛
4,000字に満たない短さの中に、二人の背景の想像の余地がぎゅっと詰まっている作品です。
作者さまからの具体的な説明は敢えて控えめですが、私はむしろ好きですね。
ノートを取り出して、明記されている内容と、不文律を書き留めて、対比しながら読み進めるのが楽しかったです。
黒名が帰宅し、シロが迎え、二人で野菜炒めを作って缶ビールを開ける。出来事だけを追えば、ごく小さな同居生活の一場面。
けれど、その会話や仕草の端々から、シロの失われた過去や、黒名が隠しているもの、そして二人が敢えて踏み込みすぎないでいる距離感がじんわりとにじんでくるのがすてきです。
特に「猫は話せないから好かれるんだろうね」と…続きを読む