硬派なミリタリーとリアリティが同居した、獣人好きにはたまらない作品

軍隊×国境守備という硬派な空気の中に、「獣人部下たちの身体性」と「種族としての感覚差」がこれでもかと詰め込まれています。

虎次郎軍曹、二メートル超の体躯という迫力はもちろん、背筋を伸ばし続けるのが苦手という生理的な癖、冬毛の手触りを確かめる仕草など、「虎人という生き物」を落とし込んでいてリアルです。

獣人を“かわいいだけの添え物”にせず、身体能力・文化・軍制とのかみ合わせまで含めて「戦力としての獣人」を描こうとする姿勢が徹底されています。
硬派なミリタリーの緊張感と、リアリティが同居した、獣人好きにはたまらない作品です。

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