(元)獣人傭兵物語 〜あるいは子供を拾ったその先の探索と冒険の日々〜 (カクヨム版)

作者 べあうるふ

273

99人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

主役の獣人、ラッシュの魅せ方が良いです
日常的な場面と、戦いの場面での差が良いです
そして、そうなる理由をきちんと書いてくれています


場面

場面ごとにラッシュのキャラクターがうまく書き分けられています
ラッシュは日常的な場面では子供っぽい性格をしています
周りに振り回されたり、正直で感じたことを心のなかでつぶやいたり、スキのある獣人です

ところがラッシュは戦いになると戦士としての強さを見せます
迷わず行動するうえに戦いの知識があるのです
待ち伏せやワナを、瞬時かつ確実に対応します

子供っぽさと戦士としての側面が書かれている
これが場面での差です

理由


ラッシュのキャラクターは育ての人物に影響されたものです
ある人物に育てられたため、戦士としての強さがあります
こうなった理由を物語のスタートに書いてくれています
だからラッシュの強さはキャラクターとして説得力があるのです

主役の性格が場面ごとに出ること、そして、そうなる理由はラッシュを育てた人物にあること
これらをつなげて書いているのが魅せ方として良いです

★★★ Excellent!!!

獣人が主人公、仲間たちの多くも獣人です。人間視点から獣人を描写するのではなく、獣人視点で語られる話が新鮮です。
主人公のラッシュは傭兵として育てられた戦い好き。難しいことは考えないし、情緒的にも未熟で、イラっと来たら殴って済ませるタイプ。そんな彼がネコ獣人のジール姉さんやモグラ獣人のトガリや、ひょんなことから出会った人間の子供との暮らしで、自分の知らなかった感情に出会う様子が、読んでいてほほえましいです。