『おとな』とは何ぞや?
みなさま、こんにちは!
そして、はじめましての方ははじめまして!
バリッバリ現役受験生の星を織る彩りこと、
趣味は太宰治の小説と中原中也の詩を読むこと!
(特に太宰治ならば人間失格、中原中也ならばサーカスが好きです。)
そんなただの高校生です。
……はい。ただの現役高校生なのです。
よく字体が荒ぶって叫ぶだけの、ね☆
さてと。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入らせていただきます。
実は私にはずっとわからないことがありまして。
恐らく、他の高校生の方々、
(私だけだったら本当にすみません…。)
……。
………。
……………。
いきます。
いきますよ……!
スゥ~(;^ω^)《いきをすうおと》
──大人とは、何ぞや……?──
高校生に上がり、先生方に真っ先に云われたことは『君たちはもう大人なのだから』という言葉でした。
大人。
おとな。
おーとな。
おと、な……?
──『おとな』とは何ぞや……?──
18歳を超えたら、私たち高校3年生は大人の仲間入り。
クレジットカードを持てる。
ローンを組める。
選挙の投票権が得られる。
両親の許可なしに婚姻を結ぶことができる。
など、書ききれないほどの『自由』が私たちには与えられます。
そして、対に、今まで私たちの代わりに『おとな』が背負ってくれていた『責任』が一気に纏めてどぉーんっとのしかかります。
そんなことは理解しているのです。
頭の中では。
でも、どうしてもわからない。
自覚が持てない。
『おとな』になるという自覚を。
とびっきり綺麗にお化粧をして。
とびっきり綺麗に身だしなみを整えて。
とびっきり綺麗な言葉遣いと所作で。
『おとなという責任』を背負うのです。
今はただ、『おとな』になることが怖い。酷く恐ろしい。
今を必死に生きている『おとな』のみなさまと肩を並べることができるのか不安でしかない。
いや、肩を並べるなんておこがましい。私には出来るはずがない。
そう、ぐるぐると思考を巡らせているうちにも『おとな』になる日は刻一刻と近づいてくる。
高校1年生。
華の高校生活!
きらきらと輝いた、憧れの
ひとつ、ふたつ上の学年の先輩がとっても大きく頼もしく見えた、桜吹雪が舞う小春日和。
高校2年生。
1年前の不安そうな顔をした私たちのような後輩が入学し、より一層先輩らしく振る舞えるように「おっし! やってやりやぁ!」と気合を入れた春の柔い雪に包まれた季節。
高校3年生。
憧れだった先輩は『こども』の着ぐるみを脱いで『おとな』のスーツを纏い卒業し、最高学年、そして『おとな』の仲間入りをするスタートを切った、淡桃の花弁がほとほとと散る春雨の季節。
そして、瞬きをする間もなく日々は過ぎ去っていき、高校3年生も後半に差し掛かった今日このごろ。
大学受験に追われて。
先輩としての態度、立ち振舞いに追われて。
『おとなに』になることに追われて。
もうっ、頭の中、ぐっちゃぐちゃだあぁぁぁ────!!!
と、毎日心の中で叫んでおります。
しっかりと、周りに迷惑をかけることなく、極限まで声と言う名の音量を絞り、ほぼサイレントモードで叫んでおります。
或る人は云いました。
周りに迷惑をかけず、堂々とした立派な『おとな』になりなさい、と。
或る人は云いました。
あなたはもう立派な『おとな』になるのだから、嫌なこともぐっと我慢しなさい、と。
それが、大人の言う立派な『おとな』だと。
しかし、私はそんな未来の先輩たちの声に疑問を感じてしまいました。
本当に、こころを、“わたし”を殺すことが立派な『おとな』になることの百点満点の解答なのか、と。
世の中が綺麗事だけで
まだ17年間しか生きていないけれども、『おとな』が重ねてきた経験には到底敵わないけれども、それでも、私なりに嚥下してきました。
『おとな』に近づいていくにつれて、ビー玉のように綺麗に輝いていた“わたし”はボロボロに傷ついていき、
いや、まだ完全な怪物にまでは堕ちていないでしょう。
しかし、ふと気を弛めてしまえば、怪物は甘い蜜で“わたし”を誘い捕らえて骨の髄までしゃぶり尽くすのです。
怪物になりたくない──それが今の私の本音です。
『おとな』になることが恐い。
『おとな』とは何か、わからないし理解できない。
『おとな』って、何?
立派って、何?
百点満点じゃなければ、『おとな』になれないの?
高校生に上がってから、ずっと『おとな』とは何か考えていました。
考えて、考えて、考えて。
近づくタイムリミットに焦って、悶えて。
しかし、
まるで鬱蒼と生い茂った深い森に迷い込んだように、ぐるぐると問いは深まるばかりです。
……って、これ、ほぼ、いや全て愚痴のようになってしまいました。申し訳ありません。
ですが人間、皆、心の声を洩らさないとやっていけない日もあるのです。
それは年齢関係なく、『おとな』も『こども』もです。
……きっと、そうだよね!?
さて、話が四方八方飛び火してしまいましたが、最後にこれだけ。
最後に17歳、高校3年生の魂の叫びを失礼します。
……。
………。
……………。
いきます。
いきますよ────ッ!!!
『おとな』にも『こども』にも成れない私たち高校3年生17歳ですが、毎日ちゃんと生きています!
毎日毎秒絶え間なく、酸素を肺に取り込んで二酸化炭素という植物のご飯を作っています!
本当に偉い!
よくやってるよ、17歳高校3年生!
悩んでいる未成年、みんな偉い! かっこいい!
悩んだっていいんです。
この世界は常日頃、混沌で溢れかえっているし。
わからないことだらけでずーんっと鬱憤が溜まるし。
悩みが尽きることは一生ないだろうけど。
イライラして怒りを爆発させてもいいから!
恐くて、辛くて、苦しくて泣いてしまってもいいから!
悩んで悩んで、悩み抜いてやりましょ───!!!
それではっ!
また、みなさまと出逢えることを願って。
『こども』以上『おとな』未満の私は、 星織サイ @Sai_hoshiorii
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます