京都あやかし呪術殲戦～古都の陰陽師に転生して赤ちゃんリードで無双する～

佐藤陽介の人生は、無力だった。
何の才能もなく、社会の歯車としてすり減るだけの毎日。
ある雨の日、彼は、人生で唯一の勇気を振り絞る。大学時代、片想いしていた女性を、通り魔の凶刃から庇い、命を落としたのだ。
（もし、もう一度、生きられるなら……今度は、大切なものを、この手で守り切れるだけの、本当の『力』が、欲しい……！）

その願いは、聞き届けられた。
彼が次に目覚めたのは、現代によく似た、しかし、古の術を受け継ぐ『陰陽師』たちが、人知れず異形（あやかし）と戦う、もう一つの日本・京都だった。

落ちぶれた陰陽師の家に生まれた新たな俺、朱堂文音。
その身には、最強の陰陽師の再来と謳われる『竜の爪痕』と、前世では渇望するしかなかった、規格外の『呪力』が宿っていた。

これは、一度、無力に死んだ男が…続きを読む