幸せであれ不幸であれ、誰もがドラマを持っている

第6幕//第6話まで読んだレビューになります。

第1幕は、訳ありな主人公である紫村玲央が地元に帰ってくる話で、この時点では吉田希という女と良くも悪くも何かがあった事(もしくは何も無かった)が語られるに留まっている。

それ以降、第2幕〜第6幕で語られるのは高校時代の話になる。
舞台ががらっと変わるのだ。
第1幕の雰囲気とは異なりながらも、相変わらず主人公に何かがあった事(第1幕とは別の事)を匂わせる。それを少しずつ明示していくのだがそれがとても丁寧な筆致で書かれているので読んでいて情景などがよく伝わってくるのが良い。

しかし丁寧すぎる為に物語の中において、ここはテンポよく読みたい。と思える部分のテンポが悪いようにも思える。これは個人の感覚の問題なので.気にならない方は気にならないレベルだとも言えるが……

今現在(第6幕//第6話)、物語は楽しい方向に進んでいる分、前半部分の重い雰囲気が戻ってきた時のギャップでメンタルがやられてしまいそうだ……
しかし、それこそタイトル通りにドラマティックな展開が訪れるのではないかと期待して続きを待つ事にする。

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