勇者稼業はクズのすることだ。だからこそクズ未満にならず踏みとどまれ。

魔王と勇者、それは人を超えた能力を得たヤクザとヤクザ殺しである。
そんなクズであると自覚する勇者ヤシロと、彼のもとに飛び入りで弟子入りする三人の『個性的な』ネジの飛んだ美少女勇者たち。
そんな少女たちに振り回されながら、師匠として、教官として、センセイとして振る舞わざるを得なくなるさまは、クズとそれ未満との差を浮き彫りにする。その中で、勇者ヤシロがクズではあるが、それでもそこに熱いものを燻らせているのが読み取れるだろう。
あとポンコツキ印カワイイ城ヶ峰、無口キリングカワイイ印堂、話の通じそうなセーラとヒロインズの徐々にヤシロとの距離を詰めていく言動も愛らしい。まあ、この作品の勇者らしく、近くにいてほしくはない存在だが。

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