刮目して見よ! これが『戦士』だ! 彼が、『最強のおっさん』だ!

イゼカ族の戦士であるエザンを中心とした、壮大な歴史物語です。

騎馬民族と定住民族との軋轢。
小さな部族に押し迫る強大な新興国。
そこに生まれる「世代間格差」。

どれだけの資料を読み込んで書いたのかと嘆息するほど、その情景は細やかで、また設定がしっかりとして揺るぎません。

そしてなにより。
エザンが良い男なんですよ!

はげていようが、おっさんだろうが、なんて格好いいんだろう、と心が震えます。
年長者たるもの、こうであらねばなりません。

そして。
若輩者は、こういうおっさんに文句を言い、反抗しつつもついて行くものです。

エザンの生き様、エザンの考え方、エザンの行動様式。
そこには武士道を感じました。

最後に。
この作品は『第2回大人が読みたいエンタメ小説コンテスト』に応募されているとか。
コンテストでは、「最強のおっさん」を捜しているらしい。
であれば。
エザンをおいて誰がいるのですか、と私は問いたい。

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