王道のSF。大人と子供の確執を描く。

熟れた文章で読みやすく、最後までひっかからずに読めた。ディストピアやサイバーパンクの王道展開を外すことなく、それでいて読者を楽しませようとサプライズを挿入して工夫している。
主人公でハッカーの〝蟲遣い〟これがとにかく格好良い。「とある魔術」の一方通行のような、ダークサイド側の視点と立場でバッサリと仲間や敵を論破するのが痛快。
個人的には仮想生物のフンコロガシが好き。これから読む人はこのキャラに注目してもらいたい。きっと最後には驚くはず。
面白かった。続編はありそうなのだが、どうなのだろうか?応援していきたい。