ほどける。とける。それはじわりと。

一人娘(高校生)にどう関わっていいのか。少し不器用な父親の話。

そう錯覚させられるのが、第一印象。
小学生と大学生という設定(小学生編)を忘れてしまいそうになる。

読み進めていくと、あさひちゃんの年齢相応(?)らしさが見え隠れする。そこが可愛かったり。
お父さん……違った。トキと打ち解け合うものを言葉で表そうとすると、こうなった。“ほどける。とける。それはじわりと。”
心を無理に成長せざるを得ない状況に育ったのだろう。そう感じながらあさひちゃんの背景を考えてしまう。

トキの心の描写がもっとぐっと踏み込めてれば、更に潜れそうな作品。
意図があってかないのか……少なくとも個人的に「トキが感じたこと」が欲しいところに無かったりした。そこ、無茶苦茶知りたいのに流れたぁあああ……という感じがちょこちょこと。

やっと小学生編を読み終えたのだが、ページが区切られているので読んでいて楽。
続きが楽しみでございます。