ITの修羅場もこんなもんです (^^;

とにかく文章のテンポが良いです。すらすらと読めて、しかも楽しい。ジーク先生には気の毒ですが、クスッと笑ってしまう(しかも身につまされる)描写が多くて楽しめました。
キャラクターの容姿の説明が(おそらく故意に)省かれているのですが、それでもなんとなくこんな感じの人なんだろうなあって浮かび上がってくる。キャラクターが作者の内部でちゃんと立っているという事なのでしょう。

僕は昔、携帯電話開発の最前線にいたことがあって、似たような経験があります。仲間と一緒にあと500件エラーを直さないと出荷できない(しかもデッドラインは昨日!)って事があって、72時間ストレートに徹夜したことがありました。
その時、仲間の一人は机で力尽きて突っ伏して寝ていたのですが、寝言で「ね、眠い……眠い」って言っていたのを思い出してしまいました。
まだ連載中で完結していないようですが、完結しないでいつまでも読んでいたい、そんなお話です。(ジーク先生には気の毒ですが)。

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