暗殺者が主人公ってのは地味に新しいかも

暗殺の定義は概ねこんな感じです。

『人を密かに、あるいは不意に襲って殺害することであり、単なる殺人とは異なり、社会に対して影響を与える目的で実行される。必ずしも通常の殺人と暗殺を完全に区別できるものではなく、個人的動機の強い暗殺もありうるが、その場合にも政治的な緊張感の高まりや政治的不安といった要素は共通している。なお、政教一致社会においては、宗教的な理由での暗殺が行われることもあった。』
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このお話はこれを生業とする主人公の英雄譚ファンタジー、なのかな?
主人公が暗殺者であるだけあって、見た目と実のレベルが違う(見た目50くらい、実は140)とか、強烈に強いんだけど見た目は地味とか、でも美少女に何故か愛されるとかちゃんとお約束を守ってます。

ちなみにリアルでも暗殺を生業とする人たちはとても地味らしいです。例えばイギリスのSASの人たちも目立たない地味なおじさんが多いらしいですし、ロシアの連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の人たちもニュースに出てくることはまずありません。自衛隊の特殊作戦群もまた然り(日本の場合は徹底していて、いつも顔を隠してますな)。
どうやら、目立つスパイは007とミッション・インポッシブルのイーサン・ハントくらいみたいです。

ちなみにこのお話、ライトノベルとしては少々異色で敵がとんでもなくゲスい。ちゃんと腐敗してて、痛めつけるまでフラグを建てまくります。一級フラグ建設士みたいな敵ばかり、読んでいてハラハラしますが最後のカタルシスが約束されているのでイライラしてもつい読み進んでしまいます。

少し対象年齢が高いかもなのですが、アクション小説がお好きであればぜひお勧めしたい良いファンタジー作品です。なんか作者のあつ犬さんは終盤が近いとおっしゃっておられましたが、そんなことは言わず、ダラダラと続けてほしいと思っています。

みんなで嘆願しましょう。