神子は北の大地で温泉を堪能する

邪神を浄化できるほどの力を持つ神子が、なぜか周囲に邪険にされ、夫である王子にも浮気されたことでキレて出奔し新天地を目指して旅に出る。行き着いたのは北の外れの鄙びた国で、古い砦に巣食った魔獣を討伐した報酬にその砦を手に入れ、修復して住処とし、冒険者として生活をおくる。

仲間となった幻獣たちや魔法の師匠であるじいちゃんたちと砦で生活するさまが軽妙に描かれており、物語のテンポも良くスラスラと読める。主人公は邪神をも浄化できるほどの力を持っているので、ほぼ無敵でサクサクと依頼をこなしてゆくさまは爽快感もある。
最後のエピソードがやや強引だった感もあるものの、女性主人公のわりにはロマンス的な展開も少なめなので全体的に読みやすく楽しめた。

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砦の神子様

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