第12話 絵

油絵セットとソッコリの実そっこりのみを持って

似顔絵描きのところにいったビンゾウは、

ひとしきり道具の使い方を覚えると、ひたすら自分の顔を描いた。


必ずその横にはキサチっぽい顔を描いた。


たちまちその絵はパリで売れた。札束がまた5000束増えた。


ビンゾウは戸惑ったが、まあ大丈夫だろうと

当たり前のこととした。

ロビンヌの他にもエーレルとセッソフォンという娼婦と暮らした。


ビンゾウは楽しくはなかったが退屈ではなかったので良しとした。


その後、この絵があるルートを通ってお犬公方様おいぬくぼうさま

目に触れることになるとは、この時のビンゾウには知る由もなかった。。。


第一部 完

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よさねえか!物語 わじ @wajimaf

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