明らかに将棋が好きではない人間が書いています。
ですから作品を鑑賞する際にはその点を注意して、将棋要素の部分はひっこ抜いて鑑賞してください。
火花散る将棋の対局なぞを決して期待してはいけません。普通のファンタジー小説ですので、そちらを楽しみましょう。
そう考えれば筆力は充分ですので、小説として楽しめるレベルにはなっています。
将棋というものは人間が発明し、人間が何百年以上も楽しみ、人間の力だけで戦い続け、そしてずっと夢中になり続けているゲームです。
魔法が入り込む余地など初めからないですし、それこそが将棋の魅力であります。まさに人間力だけで戦う世界です。
昔、囲碁の勝負で魔力を奪い合ったという小説の場面を読んだことがありますし、
もしくは「将棋の勝負で勝ったら魔法を教えてやる」という魔術師なんてのもいました。