主人公は異世界でお亡くなりになりましたが、それより——

 オルドルさんいいよオルドルさん!
 ごめんね、ツバキくん(主人公)。私はオルドルさん派なんだ……!

 というわけで、まずは30話まで読んでみることをお勧めする。
 登場シーンがね、良いんですよ。焦らすかと思ったら焦らさずに30話で出てきてくれちゃうとこからしていい。パーキングエリア級なところもいい。暗さと煌びやかさの絶妙なバランス、その描写が、万華鏡のように妖美。
 使う魔法も綺麗。美しい。なのに、なかなか(どころじゃなく)悪辣なところが実に素敵なダークヒーロー! 痺れる!——(人)肉食系なとこまでが、もはや魅力。アルカイックスマイル最高か!
 とか言うと、近寄りがたい感じもするけれど、実際には、彼はとってもフレンドリーです(致死)。主人公を何回か殺したけれども、なんかだんだん楽しいところもある人(鹿)だなぁと思い出したら貴方はもう仲間です。

 と、ここまでオルドルさんについてしか語ってないけれども、(人)肉食偶蹄類以外の魅力も、この作品には綺羅星のごとく鏤められている。
 美男美女(美少年美少女)いっぱいいるよ! コメディ回もシリアス回もあって飽きないよ! お色気シーンもあるよ! 猫耳美少女もいるよ! ウファーリちゃん楽しい子だよ! カガチさんバリトンボイスだよ! 主人公と相棒は仲良くいがみ合いしかしてない気がするよ!(最後にようやく(血の)雨降って地固まる的な感じになった……のでしょうかね、あれは。だったらいいですねー<棒)

 世界観が広大で、読み終わってもまだけっこう謎が残っているので、若干モヤっとするところを残しつつこのレビューを書いているわけですが……
 これ、続きますよね続くんですよね? オルドルさんが番外編で「ツバキの冒険はこれからだ!」的なこと言ってますもんね(違)。
 分かりましたよ待ってます!

(補足)番外編のオルドルさんくそかわ。(本当は、「もうちょっと語ってくれよぉ!」的な感じで、星2つにしようかも思ってたんです。続編待機ですからね。でもちょっとこのオルドルさんは反則だわー、星まるっと一個増やしたいくらいだわーと思ってたら星が3つになってたんです、ええ)

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