概要
名もなかった少女の幸せは、罪人の記録になった。
奴隷として売られていた、名もない少女。
彼女を買った領主の屋敷で、少女は一人の少年と出会う。
「ミラ」
それは、少年リーエンが彼女にくれた、初めての名前だった。
「僕のことは、リーンって呼んでよ」
そしてリーエンもまた、ミラから特別な名前をもらった。
文字を覚え、友を得て、誰かと笑うことを知っていくミラ。
名もなかった少女は、彼と過ごす日々のなかで、自分だけの世界を手に入れていく。
ある日、ミラとリーエンは、空から墜ちてきた金色の円盤を見つける。
そこには、この世界の誰にも読めない文字が刻まれていた。
二人がその謎に触れた日から、穏やかだった日々は少しずつ形を変えていく。
主人と奴隷。
同じ場所にいたい二人を隔てる身分。
成長するにつれ、同じ未来を願ってい
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