最初は「金魚を助けなければ」という小さな事故の話なのに、母の一言を境に、家全体が別の恐怖へ飲み込まれていきます。特に巧いのが、冒頭の「ちゃんと持ってないと」という何気ない叱責を最後にそのまま戻してくる構成です。地震による破壊音が積み重なった直後、「空から聞こえた」という一文が入ることで、同じ言葉なのに意味そのものが変わります。短いからこそ最後の一声が残る掌編です。
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水槽を、落としてしまった。 割れる。 水が飛び出す。 金魚が慌てる。 それだけではなかった。 他にも落としたものがある。 異色のホラー作品です。
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