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概要
名を呼ぶな。鈴は、あなたの声ごと名前を聞いている。
鈴が鳴る夜、名を呼んではならない。
月神殿メミスの記録官見習い、ユウリは、
封鎖記録庫の片隅で奇妙な古い台帳を発見する。
そこに記されていたのは、
七十年以上前に廃村となった《音無村》。
村人たちの家族構成も、
役目も、
生没年も残っている。
ただひとつ。
名前だけが、すべて黒く塗り潰されていた。
そして最後の頁に残された警告。
《鈴が鳴る夜、名を呼んではならない》
近年、音無村の周辺では、
存在しない鈴の音を聞いた者が、
翌朝から声を失う怪異が続いていた。
原因を確かめるため、
ユウリは音の異常を聞き分ける祓音補佐官、リオナとともに廃村へ向かう。
だが、村は最初からおかしかった。
川は流れているのに、水音がない。
風鈴は揺れているのに、鳴らない。
風は吹く。
草も
月神殿メミスの記録官見習い、ユウリは、
封鎖記録庫の片隅で奇妙な古い台帳を発見する。
そこに記されていたのは、
七十年以上前に廃村となった《音無村》。
村人たちの家族構成も、
役目も、
生没年も残っている。
ただひとつ。
名前だけが、すべて黒く塗り潰されていた。
そして最後の頁に残された警告。
《鈴が鳴る夜、名を呼んではならない》
近年、音無村の周辺では、
存在しない鈴の音を聞いた者が、
翌朝から声を失う怪異が続いていた。
原因を確かめるため、
ユウリは音の異常を聞き分ける祓音補佐官、リオナとともに廃村へ向かう。
だが、村は最初からおかしかった。
川は流れているのに、水音がない。
風鈴は揺れているのに、鳴らない。
風は吹く。
草も
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