概要
本気を出すのは、十五年ぶりだ。
王都の巡回士ガレイ、三十二歳。
制服は着崩し、無精髭は伸びかけ、子供たちからは「おっさん」呼ばわり。
配属先は、隊員がたった二人しかいない閑職部隊。今日も彼の仕事は、迷子の
猫を捜すことである。
だが、誰も知らない。
彼が十五年前、王都を焼いた未曾有の災厄『悪魔の一ヶ月』を鎮めた英雄である
ことを。そして、その肩の上に――もう誰の目にも映らなくなった相棒が今も
座っていることを。
そんな彼のもとに士官学校を首席で卒業した新人士官フィリアが配属されて
くる。
「どうしてわたしが、こんな場所に」
条文を振りかざしては空回りする、生真面目で不器用な十八歳。彼女は当然、目の前の気怠げな男の正体など知る由もない。
背中で語るイケオジ巡回士×まっすぐすぎる新人士官。
正体
制服は着崩し、無精髭は伸びかけ、子供たちからは「おっさん」呼ばわり。
配属先は、隊員がたった二人しかいない閑職部隊。今日も彼の仕事は、迷子の
猫を捜すことである。
だが、誰も知らない。
彼が十五年前、王都を焼いた未曾有の災厄『悪魔の一ヶ月』を鎮めた英雄である
ことを。そして、その肩の上に――もう誰の目にも映らなくなった相棒が今も
座っていることを。
そんな彼のもとに士官学校を首席で卒業した新人士官フィリアが配属されて
くる。
「どうしてわたしが、こんな場所に」
条文を振りかざしては空回りする、生真面目で不器用な十八歳。彼女は当然、目の前の気怠げな男の正体など知る由もない。
背中で語るイケオジ巡回士×まっすぐすぎる新人士官。
正体
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