概要
変わり映えのしない毎日を過ごしていた彼女は、ある夜、終電を逃した駅で奇妙なアナウンスを耳にする。
『まもなく、0番線に列車が参ります』
毎日のように利用している駅に、0番線など存在しない。
午前零時にだけ現れる階段。
時を刻まない時計。
行き先のない黒い列車。
そして、初めて会ったはずなのに凛の名前を知っている車掌。
「この列車は、あなたが人生で一番戻りたい日へ向かいます」
なぜ車掌は凛を知っているのか。
なぜ凛は、初めて聞いたはずの汽笛を懐かしいと感じるのか。
そして――凛自身も知らない、失われた記憶とは。
午前零時。
存在しない0番線から、過去へ向かう列車が走り出す。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!やり直したいのではなく、もう一度会いたい
午前零時にだけ現れる、存在しない0番線。
そこから出る黒い列車は、乗客を「人生で一番戻りたい日」へ連れていく。
不気味で謎めいた始まりに引き込まれますが、読み進めるうちに、この物語が描いているのは単なるタイムリープではないと気づかされます。
過去に戻りたい理由は、人生をやり直したいからとは限らない。
ただ、もう一度だけ会いたい人がいる。
そんな切ない想いが重なり、不思議な列車の旅が少しずつ優しい物語へ変わっていきます。
**凛が忘れているものは何なのか。0番線の先で何を思い出すのか。謎と切なさが静かに胸に残る現代ファンタジーです。** - ★★★ Excellent!!!なんだこのワクワク感は
4話目まで読了しました。
読み始めて、いや、読んですぐ思ったのが、「なんだこのワクワク感は」ということです。
午前零時にだけ現れる0番線という設定からして、もう何かが起こりそうな予感しかしません。
そして、そこから登場する黒い列車や謎めいた車掌、「戻りたい日」という言葉……。一つ一つの要素が気になって、読み進める手が止まりませんでした。
そして何より、香月先生らしからぬ(?)平穏ではないドキドキ感があります☺️
「この先、一体どうなってしまうんだ?」という不安と期待が同時に押し寄せてくる感じが、とても面白いです。
物語の中に散りばめられた謎も、まだ全部が明かされているわけで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「静かな切なさ」と「この先」が気になるあなたへ
午前零時に現れる、存在しないはずの「0番線」。
そこから始まる、少し不思議でどこか切ない物語です。
【静かな雰囲気】
文章がすっと入ってきて読みやすく、情景も丁寧。
怖さがあってもおかしくない世界なのに、なぜかそれ以上に切なさを感じる空気が好きです。
【これからが気になる】
凛を知っている車掌に、忘れているらしい誰かの記憶。
まだ分からないことだらけですが、物語全体の静かな雰囲気もあって、少しずつ見えてくるたびに「これはどう繋がるんだろう」と気になってきます。
まだ始まったばかりだからこそ、この先どんな物語になっていくのか。期待しながら追いかけたい作品です。