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概要
死体遺棄は山の奥で…
「もう、どこにも戻れないんだ」
20歳の女子大生・西条すみれは、深い樹海の奥底で、泥にまみれたスコップを執念深く地面に突き立てていた。
目的は、かつて愛した男であり、自分を奈落の底へと突き落としたホスト・長谷川純次の「ばらばら」にした遺体を隠蔽すること。すべてを失った衝動のままに罪を犯したすみれは、取り返しのつかない罪の重さをその身に刻みつけながら、彼を自然のサイクルへと還した――はずだった。
一刻も早くこの場を離れようと、愛車のエンジンをかけたその瞬間。
防音性の高い車内を貫き、ルーフの真上から、人間のものとも獣のものともつかない狂気に満ちた叫び声が降り注ぐ。
恐怖に駆られ、猛スピードで夜の山道を駆け下りるすみれ。しかし、突如として行く手を阻む異様な濃霧、そして車内に巻き起こる怪奇現象の
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