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概要
その欄に書き写された子は、つぎの日から園にいない
パン工場で早番をつづける母親には、園でささやかれるひとつの言い伝えがあった。連絡帳の右下、子どもの言葉を書き写す欄。そこに文字が入った子は、翌日から下駄箱に名前がない。四月十日、娘の欄がはじめて埋まる。消えないその三行を追ううちに、母親は消えているものの正体にたどりつく。救いのないホラーで、後味は良くない。
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