どこへも行かないでと涙ながらに請う彼女。アイスコーヒーのように冷えた彼は、しかし確かにその言葉を叶えた。ドリンクの描写が凶々しいほど良く似合う、あまりにクールな愛の行く末。
必死に縋り付く女…そして笑みを見せながらいなす男。温かい飲み物を好む女と冷たい氷の入った飲み物を選ぶ 男。最初の出だしからは全く想像が付かないがその展開には二度、三度と理解を覆される。男が別れを切り出した訳でもなければ、女が邪魔になった訳でもない。あくまでも互いに愛し合う男と女。 …そう見えるのだが。ラストに、文字通り 氷解 する。そして如何ようにも背景を想像する事が出来る。決して在り来りな話ではないのだ。
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