概要
闇の女王に拾われ、魔力と血を注がれた彼は、人間の魂を狩る「闇の狩人」へと変貌する。
姫を蘇らせるために必要なのは――百万の魂。
しかし、狩ってよいのは悪しき魂のみ。
光と闇の約定に縛られながら、彼は愛と贖罪の狭間で揺れ続ける。
これは、世界の均衡を揺るがす「蒼の祈り」の物語。
※本編の草稿は完成済みです。加筆・修正を行いながら、週二回ほどのペースで更新しています。
※本編完結後は、クリスフィンのその後を描く物語(別の精霊と巡る人間界の旅路)、さらにその先を描く次世代の物語を投稿予定です。これらもすでに完成しており、三部作として週二回ほどのペースで心を込めて更新してまいります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!愛する人を蘇らせるため、王子は百万の『悪しき魂』を狩る
光の血を継ぐ王子が、最愛の人を失ったことで闇へ堕ちる。王道的な悲劇から始まりながら、「闇=悪、光=善」と単純には割り切れない世界観がとても魅力的です。
特に惹かれるのが、姫を蘇らせるためには百万の魂が必要なのに、狩ってよいのは“悪しき魂”だけという制約。目的は愛する人を取り戻すこと。しかし、そのためにどこまで手を汚してよいのか。クリスフィン自身が、愛と罪の境界を歩き続ける構図に強いドラマがあります。
そして印象的なのが、「闇は残忍だが、光もまた正しくて残酷」という視点。正義だからこそ救えないもの、闇だからこそ手を差し伸べられるものがある。そのねじれが、物語に深みを与えています。
これは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その手は、救いか。それとも、 逃れられない鳥籠か――。
誰かを救うことと、その人を幸せにすること。
この二つは、果たして同じことなのでしょうか。
愛する人を失い、絶望の果てに闇へと祈りを捧げた一人の王子。
その祈りに応えたのは、彼が信じてきた光ではなく、恐れられるはずの闇でした。
こうして始まるのは、光と闇、愛と憎しみ、そして幾重にも絡み合う思惑が織りなす、重厚で美しいダークファンタジーです。
しかし、読み進めるほどに気づかされます。
この物語で描かれる光は、必ずしも人を救うものではなく、闇もまた、ただ残酷なだけの存在ではないのだと。
正しいことが、誰かを傷つける。
優しさが、誰かを縛りつける。
守ろうと差し伸べた手が、いつしか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!光と闇の狭間で揺蕩う王子
※第12章まで読了した時点での感想です。
かつて光の精霊王の血筋であった王子クリスフィンは、最愛の姫フィリアを失い、闇の精霊の勢力へと堕ちていきます。
闇の精霊達はクリスフィンに高い地位と相応の力を与えるが、気まぐれで、搾取的、さらに都合の悪い部分は事前に開示しない。
一方、光の勢力は模範的で、理想を語り、それを他者にも強要する面が見える。
基本構造は、最愛の人を蘇らせるために、光と闇の狭間で苦悩するクリスフィンという構図になっています。
そして第12章まで拝読して、本作は、
身に余る苦悩や喪失に直面した時、人間はどのように振る舞い、何で喪失を埋めるのか――
そして、その人間…続きを読む